ヴェテランからの予備試験→司法試験

(元)社会人が予備試験(合格済)・司法試験合格を目指すブログ

2000x年度② シリーズ不合格②

どこの予備校を使うかについていろいろ検討したが*1、結果として辰巳を利用することにした。理由としては、

 

・LやWは、「テキスト*2が全て、これさえやってれば受かる」という軽い方針に見え、いまいち信用ならなかった。

 ・LやWは価格が高い。学生の身分で親に出してもらうとは言え、頼むのを躊躇するような価格だった。*3

 ・もともと読書が好きでアカデミックなものへの憧れが強く、Tの、「法律研究所」という名称に惹かれた。*4

 

といったところで、そんなに確たるものはなかった。*5

 

この時辰巳で取ることにしたのは、「入門講座 憲民刑 通信」というようなもので、確か価格は18万円程度、トータルで150時間程度、高橋講師という方の講座だったと思う。他の講師の講座も選択できたが、この講座は前年度収録のものであり、全ての教材を一気に送ってもらえるということからこの講座を選んだ。ちなみにこの時代、通信教材はカセットテープだった。

 

この講座には辰巳の入門テキストが付いてきたが、講義は高橋講師オリジナルの教材を使って進むものだった。内容は、スタンダードに前から講義していくというよりは、重要な論点を厚く講義していくというスタイルで、講義で触れなかったところは基本書*6なり入門テキストの指定ページを読んでおくようにというものだった。

 

今思えばこの方式はあまり良いものではなかった。講師は、講義で触れない部分については各人が理解しておくことを前提に講義を進めていたのだろうが、自らの本読みだけで講師が前提としている程度の理解に到達することは難しい。それ故、講師が厚く講義する部分についても、こちらの前提部分の理解が足りないから、完全に理解できない…

という悪循環に陥っていたように思う。

 

それでも講義自体は面白く、講師の歯に衣着せぬ雑談も楽しく、順調に講義を消化していくことができた(気がした)。講座を取り始めてしばらくしてからは講義に併せて択一過去問に取り組むことにし、一応、年度内に憲民刑の講義と過去問を一通りはやろうというざっくりした計画を立てた。

 

ちなみにこの頃は、大学の授業が1日平均3コマ程度、塾系のバイトが週に10時間程度、前述のクラブ活動が週に2~3回、大学への通学が片道2時間20分!、という生活環境であり、週に15時間程度くらい机に向かって勉強していたと思う。

 

やるからには当然合格、それも現役で、と思っていたので、このままの勉強時間ではとても足りないなとはこの時感じていた。

 

 

 

 

 

 

*1:とは言っても、ネットの普及していない時代のこと、各予備校のパンフを見るくらいしかしていない。

*2:Lはプロビデンステキスト? Wはデバイスという名称でしたね

*3:これは結果として誤解であった。この2校はセット売りを強調していたため、単科売りを中心としていた辰巳に比べ高く見えただけ

*4:逆に、LやWには、大学受験予備校の代ゼミや東進的な軽いノリを感じた。それで言うならTは駿台っぽい感じ?

*5:この程度の動機なのに、この後しばらく辰巳を妄信し続けることになる

*6:この時指定があったのは、憲法→芦部(岩波のやつ)民法→内田or有斐閣双書 刑法→大塚or大谷or前田 ただ、講師は前田を酷評していたような記憶がある